楽曲と映像を組み合わせたもので、曲のイメージをより明確化したり、注目度をアップさせたりします。
ミュージックビデオ(MV)と言ったりもしますね。
ここでは、ビデオで撮影した実写映像を使ったPVの製作方法をご紹介します。
また、すでに自分の楽曲データ(mp3)を持っている場合を前提として説明を進めます。
自主制作音楽界では現状、セミプロを除いて実写映像系のPVを作っている例はあまりありません。
理由は、「手間がかかる」「顔を出すのが恥ずかしい」など様々あるとおもいますが、中にはそういった負のイメージを逆手にとって自分の顔を前面に押し出したアイドルの卵さんもいらっしゃいました(カメラはなんと、スマホ!)
また、Youtubeなどの動画投稿サイトにアップロードすれば世界中から見ることができるようになります。たとえ日本語であっても、映像等の面白さ次第では爆発的ヒットの可能性があります。
PVを宣伝効果とは違う側面から見ると、曲のイメージが視覚的に入ってくるという性質があります。
たとえば映像なしで聞くとパッとしないような曲でも、映像が加わることで印象ががグッと良くなることがあります。やはり視覚からの情報の方が印象に残りますからね。
また、映像と組み合わせて初めて意味を成すような曲、といった映像を前提とした曲も製作可能で、アイデア次第では未知の音楽と遭遇できるかもしれません・・。
・・話がとびすぎました(汗)。日常レベルで考えましょう。
自分の曲を友達に紹介する場合、曲のみを聞いてもらおうとしてもなかなか聞いてもらえませんが、映像つきならどうでしょう?作品の良し悪しに関わらず「まず見てみよう」と思うのではないでしょうか。
PV作品の設計図とも言うべきものです。アニメや映画の撮影前に使われるのはもちろん、テレビCMの製作などでも使われています。
簡単に言えば「映像作品の撮影前に用意されるイラストによる表」です。
絵コンテを用意するメリットは主に以下の3つです。
絵コンテについては後ほど具体例を交えて詳しく説明します。
たまにテレビなどでTV番組や映画の製作現場の映像を目にしますが、撮影現場には数多くの人がいます。
プロと同じように大勢のスタッフをそろえる必要はまったくありませんが、以下の役割の協力者がいればラクだと思います。
もちろんすべての役割を一人でこなすことも可能です。
また照明係は必須とは考えていません。
これも撮影現場などでよく見かけますね。「シーン○○・・・・スタート!!」っていうアレです。
カチンコには作品タイトルやカットNo.(シーンNo.)、テイク数などが書かれており、撮影の一番最初にこれらの情報を映像として保存しておくことで、編集作業が格段にやりやすくなります。(逆に無いと”このシーンどこだ??”となってしまいます・・)
カチンコ自体は黒板、ホワイトボードである必要はないですので、スケッチブック等で自由に作ってみましょう。
私の場合は落書き帳をはさみで切って使っています。
いわゆるデジタルビデオカメラです。PCで編集作業がしやすいものが良いです。
スマホのムービー録画でも可です。
スマホの場合はその利便性と各種アプリによる特殊効果(スロー再生など)があり、侮れません・・。
屋内の撮影では思った以上に明るさが足りません。特に顔などが暗く映らないように気をつけましょう。
いざオープニングから書き始めよう!と意気込んでもなかなか書き出せないものです。
そこでまずは頭に浮かんだイメージやテーマを思い浮かべてみましょう。全体でなくある一場面でも構いません。
次にそのシーンをラフに書き出して見ましょう。(文字ではなくイラストです)
イメージがまとまってくるとだんだん次のシーンのアイデアや全体像が浮かんでくるのではないでしょうか。
ともかくあまり意気込まずにラフに書くというのがコツですかね・・・
フォーマットは基本的に自由と思いますが、アニメ製作等でよく見る「縦書き」よりも「横書き」を推奨します。
理由は歌(歌詞)と映像のタイミングを合わせやすいからですw
書き込み用紙ですが、ロケで持ち運ぶことも考え大学ノートに書いています。量はだいたい1作品につき3〜4ページくらいです
絵コンテができあがったら撮影準備に移ります。
☆☆☆参考までに私が書いた絵コンテと出来上がったPVを載せます。比較してみると面白いですねw
【PV】今だ!!16X
いわゆるロケ地ですが、人通りが多いところや明らかに撮影禁止の場所は避けるべきです。
一般の通行人の顔などを映すと、公開しても良いか確認したり、モザイクで顔を消したり・・と面倒なことになります。
また製作した動画自体に違法性があると、投稿した後にサイトから注意を受けたり警察沙汰になる可能性もあります。
そのあたりを頭に入れつつ場所を選びましょう。
ただし上記の場合でも撮影許可が必要となる場合がありますので、事前に関係機関に許可を得ておきましょう。お巡りさんがきても大丈夫(なはず・・)
作品の内容によっては、楽器等の小道具、衣装、台本(絵コンテで代用可能)が必要ですので事前にチェックします。
次に撮影順のチェックです。絵コンテのシーンNo.順に撮影する必要はありませんので、撮影しやすい順番をカメラマンと打ち合わせしておきます。
ロケ地が2つ以上にまたがることもありますので移動時間も考慮しましょう。(ここで夕日を撮りたい!・・などあるので)
いよいよ撮影に入りますw
単なるホームビデオと違った、PVのような動画に仕上げるコツを少し挙げます。
この撮影時に作品の良し悪しがほぼ決まります。編集でどうにかなる・・!と思っていても実際は難しいです。
また当たり前のことですが、撮影の際は周りへの配慮も忘れず、絶対に迷惑がかからないようにしましょう。
非常に良い例がありましたので参考にしてみてください。プロも注目する完成度です!
すべてのシーンを撮り終えたら(途中でもOK)編集に移ります。
お手持ちの動画編集ソフト(カメラ購入時に付属しているものなど)
を起動します。編集の手順は大まかには以下のようになります。(詳細は各ソフトの取扱説明書を参照してください)
動画編集はPCに多大な負荷がかかり、場合によってはダウンすることもありますので、こまめな一時保存をお勧めします。
完成した作品をチェックし、納得できるものか、不適切でないか確認します。第3者から見てもらうのも良いでしょう。
ここからはプライベート作品にするも良し、自作CDの特典にするも良し・・ですが、せっかくですので動画投稿サイトにアップしてみましょうw
投稿の方法は、主に以下の2つの方法があります。
1.の方法は各取扱説明書を参照してください。(この場合でも後で投稿サイト側で情報を追加・修正できます)
2.の方法の手順を紹介します。YouTubeを例とします。
@YouTubeへアクセスしログインします。そして右上のアップロードをクリック。
A次の画面で「アップロードするファイルを選択」をクリック
B自分のPC上から作品データを選択して開くをクリック
Cアップロードが開始されます。しばらくかかりますのでタイトル他の情報を書き込んでおきます。
右上のアドレスで動画へのリンクができます。(メール等で動画を紹介したい場合に便利)
おつかれさまでした。
おしまい