耳コピのススメ

譜面を見ずに、自分の耳だけで楽曲の音を聞きとる、または再現することを耳コピ(ー)と言います。 誰でもすぐにできる技術ではありませんが、音楽活動する上で計り知れない恩恵がありますのでぜひ習得しましょう。 まずその方法の前にどのような効果があるのか例を挙げてみます。

  1. 音感が良くなる
  2. 頭の中でメロディやフレーズを正確に再現できる(演奏できる)
  3. 聞いたことがある曲であれば即興で演奏できるようになる
  4. 楽曲制作時やアドリブ演奏で引き出し(アイデア)が増える

これらの例を見れば分かる通り、「コピーバンドではなくオリジナル曲で勝負するんだ!」という方にもオススメなテクニックなのです。 では次にどうやって習得するのか?ご自分の現在のレベルと照らし合わせながらご覧ください。

○レベル1

楽曲の各パート(ギター、ベース、ドラム)を聞き分けられる

普段、歌(ボーカル)を集中して聞いている人はBGMにも耳を傾けてみましょう。ベースなどは意外と聞き取りにくいことがわかると思います。

ギターも複数本入っていることが多いので「この曲はギター3本か、」などとわかるようになれば十分です。コツはこれといって無いですが、各パートの音域の違いに気をつけて聞く、ぐらいですかね。

○レベル2

楽曲を聞いていなくても頭の中で再現できる

意外と落とし穴なのが、集中して何回も同じ曲を聞いても記憶としてあまり定着しない、と言うことです。

曲を聞く→頭の中で再現する(鼻歌を歌ってもいいです)→よく覚えていないところがある→曲を聞く。 このパターンを繰り返すと段々頭の中で鮮明に再現できるようになるでしょう。

○レベル3

自分が出したい音を楽器で再現できる

これは耳コピの本質と言っていいかもしれません。実際にやってみるとわかりますが、聞いた音/頭に浮かんだ音をいざ楽器で鳴らしてみるとどこか違う…。

単音の場合1音、1音鳴らして1番近い音を選べばよいのですが、和音の場合は…?基本は単音と同じく1音1音バラして再現を試みます。弦楽器の場合、違う弦で同じ音が出せますので運指を考えて弾くといいでしょう。変則コードがある楽曲などは特にこの方法が重要と思います。 また「1音違うだけで暗くなるなぁ」など新たな気付きもあるかもしれません。

基本はこの3段階と考えますが、順番通りにする必要はなく、耳コピをやっているうちに段々耳は良くなっていきますので気楽にやりましょう。


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